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いけのさい~子育てと教育の一隅を照らす


「ありがとう!」で終わる人生を目指して、日々のことを振り返り、そして、これからのことを考える。
by ikenosai
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「失望が感謝にかわった日」


 徳山大学まで来るとすぐにボクシング部の道場は見つかった。
道場の入り口に整列している徳山大学のボクシング部の部員たちが国体の中国地区予選のお世話をしていた。

前日の午前中に家を出て姫新線から津山線に乗り継ぎ、岡山駅まで行くと、待ち合わせになっている岡山駅の改札にはすでに選手団が待っていた。
そこから新幹線で徳山までの小旅行。
ありがたいことに、国体は交通費、宿泊費などの旅費が公から支給されるため、小遣を持参する程度でよかった。

今回は優勝できそうなほどに体調が良かった。
整列している徳山大学の選手を見渡すと見覚えのある顔。
高校時代の同級生だった。
彼とは高校の時、同じクラスでよくつるんでいた時期があった。
忘れはしない1年の2学期の放課後、土曜日だった。
寮生の弁当を一緒に食べて、サッカー部の寮の奴にバレて半殺しのめにあった。
彼をかばっていたら僕が標的にされ、そこから一方的にボコボコにされ、気が付くと誰もいない教室で僕だけが泣いていた。
恥ずかしくて、悔しくて嗚咽の状態だった。
週明けに彼はすぐに謝ってきた。
僕は「大丈夫」とだけ言ったが、それ以上の言葉が見つからず、悶々としていた。
それからだった、ボクシングを始めたのは。

久しぶりに会った彼が開口一番「僕も大学でボクシングを始めたんでぇ・・・、本当はずっと前からやりたかったんじゃぁ。」って話してくれた。
その言葉で、あの時のままだった悶々とした気持ちが晴れた。
岡山代表で来ている僕を彼は嬉しそうに同僚たちに紹介してくれた。

計量、健診後からすぐに一回戦が始まった。
僕の初戦は山口県代表だった。
絶好調だったこともあって、1ラウンドKO勝ちだった。
汗も出ないうちに終わって、ノーダメージで翌日の決勝戦をひかえ、夕方の練習をした。
引率は三菱自工のボクシング部の指導者たちだった。
僕自身がこんなところにまでこられるとは予想もしてなかったし、高校時代は岡山代表になったことなどなかったので、三菱自工の人たちとの面識はなく、ミット打ちも初めてだった。
僕の重いパンチを受けながら「明日も期待しとるで・・・」って声をかけてくれた。

その晩はマムシの焼酎漬けを分けてもらって飲んだ。
カーっと喉が焼けるような感覚と生臭さにおそわれたが優勝への後押しと思い感謝した。
それにしても、あんなまずいものは初めて飲んだ。

 翌日の早朝、少年、成年を合わせた代表チーム全員で走った。
シャドーボクシングをしていても不安は全く感じられず、こんな絶好調な感覚は初めてだった。
その感覚は今でもはっきりと覚えている。
何にも支配されない自由な感覚、何にでも勝てる感覚だった。
ただ、マイクタイソンには勝てないとは思ったけど、今日の試合は完璧に勝てると確信していた。
本当にこんな感覚は初めてだった。

 ゴングと同時にすこぶる元気が爆発し、軽快な動きと共に相手に放つ右のストレートとロングフックがよく当たっていた。
まれに受ける相手の右ストレートもまともには受けなかったので、あっさり判定で勝った。
ノーダメージのまま試合が終わって、僕は中国地方の王者になった。

たいしたことではないと思うけど、僕の中では最高の成績だった。
試合後すぐに同級生の彼がやって来て「おめでとう、かっこよかった」って嬉しそうに言葉をかけてくれた。
まだ僕は弱虫だと思われていたと思っていた。
しかし、そんな消極的な感覚はきれいさっぱりと消えていった。

実家に帰ると父が新聞を持ってきた。
KOで勝った1回戦の結果が載っていた。
「連絡がないけん、どうしたんかと思とったけど、今朝の新聞で分かったわ。勝ち進んどったんじゃなぁ」って嬉しそうに言った。

 その日まで僕の中には弱虫がいたんだってわかった。
その日は、晴れ晴れとした青い空に何にも染まらない僕が存在していた。
高校時代の同級生がそれに気づかせてくれた。

 「ありがとう」って僕は思った。

 そのころからだった、サッカー部を心から応援するようになったのは・・・




e0148909_09492884.jpg

僕の心の立ち直りを手弁当で支えてくれた今は亡きトレーナー

丹下段平のような情熱で僕を強くしてくれた

そして、高校時代の恩師と共に僕を大学へ押し上げてくれた

こんな拙い僕のために・・・




e0148909_09491893.jpg

僕は、この地から東京行の切符を手に入れて上京した

そして、美しい花嫁にめぐり逢った

あのときの悔しさからボクシングをやらなければ

無念を残したまま田舎にとどまって腐っていただろう

今でもあの辻(交差点)を思い出しては

ただただ感謝が込み上げてきて、涙がにじむのです・・・



クリック →  https://www.youtube.com/watch?v=aSWtMVbw3N4








by ikenosai | 2019-01-24 10:02 | 思い出のポケット | Comments(4)

あともう一つのところで・・・



e0148909_10100046.jpg



あともう一つのところで実現できなかったことがある。

僕はボクシングで高校時代インターハイに行きたかった。

しかし、県大会決勝戦で負けた。

国体にも同じ相手に決勝戦で負けた。

そこからだった。

冷静に自分に足りないものを考えた。

そして、少しずつ改善するようになった。


従弟のけんちゃんは僕と同じ高校に入学した。

そして、野球部に入った。

野球に捧げた高校三年間だった。

県大会準優勝。

春の甲子園センバツ予選の中国大会で4位。

夏の甲子園の県予選も準優勝だった。

最後のあと一勝が遠かった。

僕は今でも思う。

僕のあと一つはどうってことはないって。

でも、けんちゃんたち野球部のあと一勝とそこまでの勝利は輝きが違うって。

そう思う。

みんなが同じ目標に向かい、どれほどの練習に耐え、がんばってきたかって思うと、僕の青春より美しくて、僕までもらい泣きしそうな、けんちゃんたちの青春。

がんばったねって讃えたい。

40歳を過ぎても、その輝きは今なお僕を感動させている。

僕は今でも祈っている。

作陽高校がいつかきっと甲子園に行きますようにと。


e0148909_10101176.jpg
「あとひとつ」へクリック→ https://www.youtube.com/watch?v=ir5cF-EvBig

 この曲に彼らの思いを重ねて・・・涙が出るほどに・・・涙が出るほどに・・・

  そしてまた僕はこの感動を反芻するように・・・何度も何度もこの曲を聴きながら・・・






by ikenosai | 2018-09-11 10:40 | のぼーる(野球) | Comments(4)

青山敏弘君への感謝状!

青山敏弘君、ありがとう。

私は、作陽高校の卒業生として、心から感謝しています。

我が作陽高校卒業生として、サッカーワールドカップ初出場に何よりも感謝です。

これまでの、母校とのご縁を振り返り、サッカー部の存在の有り難さにつくづく感謝が込み上げています。

日本代表は、グループリーグ敗退で、とても残念ですが、何か熱い思いをいただけたこと、こんな気持ちになれたことを嬉しく思っています。

最後の最後まで、楽しませていただいたグループリーグ。

覚悟を決めて、それでも祈りつづけていたこと。

スタメン起用が分かるまで、ずっとずっと祈りつづけていたこと。

そして、それがかなったとき、この上ない喜びでした。

感謝とともに、世界が平和でありますようにという思いが込み上げてきて、涙が出そうでした。

こんなすてきなスポーツの祭典の代表に選ばれた君に感謝をしつつ、これからの活躍を祈っています。

最後まで、紳士であった君に、そして、日本代表選手たちに心から感謝です。

「継続は力なり」

岡山県の星

作陽高校の星

強く、輝いていた君にありがとう!


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by ikenosai | 2014-06-25 10:52 | 照于一隅 | Comments(0)

日本代表 青山君がんばれ!

 まだ、作陽高校の恩師が現役で共に駒沢競技場の応援スタンドから声援をおくっていたのを覚えている。

その年の高校サッカーの初戦の相手は名門帝京高校だったので、後がないと思い、無理矢理うちの奥さんに頼んで応援に行かせてもらった。

味方のパスがとおり、最前線に上手く出てきた選手がいた。

相手のディフェンスを振り切り、オフサイドにもならず、完全フリーになって先制のゴールを入れたのが、まだ1年生だった青山敏弘君だった。

その1点が決勝点となった。

次は静岡学園に勝ち、ベスト8で鹿児島実業に負けるまで、私は必死で彼らを応援していた。

翌年は、地区予選の決勝でゴールを入れたのが青山君だったが、審判の誤審のまま、無得点でPK戦になり負けてしまった。

野村雅之監督が育てた選手のワールドカップ初陣。

青山君の活躍と日本の勝利を今から待ちわびている。

作陽のサッカー部がなければ私はたぶん今、東京にいない。

カテゴリの中のキャリア・デザインに詳しく著しているが、とにかくサッカー部には感謝している。

彼のプロフィールを見ていて、好きな言葉に「継続は力なり」と書いてあった。

「念願は人格を決定す、継続は力なり」作陽高校の正門の横の石碑に刻まれている。

私も大好きな言葉である。

作陽が誇る三羽烏。オダギリジョウ君、岸本斉史君、そして青山敏弘君。

彼らに続け作陽の高校生たち。

by ikenosai | 2014-05-13 23:12 | 私的視点 | Comments(0)