いけのさい~子育てと教育の一隅を照らす


「ありがとう!」で終わる人生を目指して、日々のことを振り返り、そして、これからのことを考える。
by ikenosai
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お父さんが迎えに行くから・・・


 父の好物だった干し柿

 先日、退院したばかりの母から電話があった

「今年は、柿はいらんなぁ・・・」って

「干し柿もないで・・・」

「もう、作っとらんけん・・・」

前はあったのに・・・っと僕が返すと

「ありゃー、お父さんが好きだったんじゃー・・・」

「もう、食べるもんがおらんけん、作っとらんのじゃー」

母はそう言った

僕は、ふと実家の軒下のあの干し柿の風景を思い出していた


そして、また、父とのことを懐かしく思いおこしていた






e0148909_09342407.jpg



海だ。

海が見えた。

やっと海まで来た。

そして、さらに、勢い良く、私はこぎだした。

海辺に自転車を止め、しばらく海を眺めていた。

しかし、海の向こうに陸が見え、民家の灯りも見える。

ここは海なのかと疑い始めた。

海でなければ、ここを越えてさらにその向こうへ行かなければと思った。

海であるか、海でないかを調べることは容易だった。

そこの水に手を浸し、なめてみた。

しょっぱい、塩の味がする。

間違いなく、そこは海だった。

その地形で児島湾だと分かった。

目的の地にたどり着いたことがすごく嬉しかった。

真っ暗で静かな海辺だったが、まだ8時前だった。

安心したのか、私はコンクリートの床に仰向けになったまましばらく眠った。

すごく疲れていた。

肌寒かったせいか、30分位して目がさめた。

やはり、ここで眠ることは難しい。

しかし、十分なお金があるわけでもなく不安になってきた。

みんなのことが気になった。

きっと私を探している。

そう思い始めた。

このまま一夜を明かす気はなかった。

持っていたお金も電話をかける位しかない。

もし、このお金をほかのことに使えばどこに連絡することも出来なくなくなってしまう。

私は自転車に乗り、電話ボックスを探した。

すぐに、それは見つかった。

10円玉を何枚か入れて、家に電話をかけた。

すぐに父が出た。

「今、どこにおるんなら、寒うないか。」と話しかけてくる。

私はすぐに、ここにいることを話した。

「お父さんが迎えに行くから、おまえは津山に向かって戻ってこい。

たぶん、どっかですれ違うだろう。

しっかり注意して見て行くけん、おまえも注意して戻ってこい。」


私は無我夢中で自転車のペダルを踏んでいた。

しかし、暗かったせいか、来た道が分からなくなっていた。

迷いながら、大きな土手に出た。

しかし、道が途中から進入禁止になっていて鎖でふさがれていた。

自転車と歩行者専用の長い橋を渡り、反対側の土手に出た。

橋の手すりに、旭川と記してあった。

線路があった。

しばらく行くと、駅もあった。

備前原駅だった。

たぶん、ここを通れば津山の方へ行くだろう。

そう思って走った。

ここまで来れば不安も何もない。

あとはなるようになる。

そう思って、深く考えることはしなかった。

車とすれ違うたびに、もしかして父かも。

そう思いながら何台も車を見た。

しかし、こんなに早く来るわけはない。

車でさえ1時間半位かかるところだから、その位の時間は読んでおかないと。

しかし、電話してから、かれこれ1時間程経っていた。

玉柏駅のあたりだった。

慎重に通る軽トラックが私の前を通り過ぎたあと、Uターンして私の横で止まった。

父だった。


(13歳のときの家出の話)

いけのさい「海まで走ろう」より
全文へジャンプ → https://ikenosai.exblog.jp/8821359/












by ikenosai | 2018-11-11 17:24 | お父さんお母さん | Comments(4)
Commented by mosaku319 at 2018-11-11 21:25
私も時々亡き父との思い出に、馳せるときがあります。涙がでます。何年の年月がたってもあのときの父が蘇ります。そういえば以前もここで自転車の思い出の話を聞いたような気がします。赤だった?
忘れてしまいましたがその時共感して初めてコメントしたのですが・・・・・
でも最近は物覚えとか記憶とか悪くなってる私ですから(笑)人違いかも。
Commented by marronmaison at 2018-11-11 22:42
お父さん、とても心配をされたでしょうね。 第一声の「寒うないか?」という親心が、今、自分が親になって初めてわかるような気がします。
ウチの父も数年前に亡くなりましたが、思い出すのは 昔の元気な頃の父の姿です。
いけのさいさんが お父さんの車を探して走ったように、お父さんはきっとそれ以上に すれ違う自転車をいけのさいさんかと一生懸命に追ってこられたんでしょうね。
ふとした時に思い出すんですよねえ。
それはきっとお父さんも喜ばれていると思いますよ。
Commented by ikenosai at 2018-11-12 10:10
> mosaku319さん
コメントありがとうございます!
子どもの頃の安心感や幸せが今の私を強く生かしているんだと父に感謝しています。
共感してくださり、本当に嬉しいです!
Commented by ikenosai at 2018-11-12 10:14
> marronmaisonさん
コメントありがとうございます!
今、息子が13歳です!
あのときの父に比べて、私は、まだまだ足りない父親だと思います。
父は偉大だったなぁって感謝が湧き出てきます。
そんな父を思いながら、かつての背中を思い出しながら、息子と向き合っています。
共感してくださり嬉しいです!
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