昨日、息子は野球の試合で6時前起き、7時過ぎには集合し、9時半プレイボール。
私は健康診断があるため10時過ぎに球場を後にした。
夜は通夜に行き、21時前に帰宅。
息子はリビングで眠っていた。
どうやら、夕方に練習から戻ってきて、風呂に入って、ご飯を食べてから、テレビも部屋の灯りもつけたまま眠ってしまっていたとのこと。
子どもの体は正直だから、そんなことは当たり前。
以前に読んだ子安美知子先生の「ミュンヘンの小学校」に疲れている子どもに勉強はさせないことが書いてあったのを思い出していた。
ここで無理にさせてしまううちに勉強が嫌になってしまうのもよくわかる。
私たち大人は体にムチ打って、嫌々に仕事をしていることが多い。
心の鬱(うつ)はこうした状態からも始まる。
人の心のバランスは無理をすれば崩れていく。
寝顔から、遠い昔を思い出していた。
息子が最初に通った保育園は私が働いていた学校のすぐ近くにあった。
うちの奥さんが車で送り迎えをしていたのだが、どうしても都合が付かず、私が5キロほどの道のりを自転車で連れて行ったことがある。
1歳ごろの冬のことだった。
抱っこひもで前に抱き、大きめのジャンパーを着てファスナーを上まで上げると、すっぽりとお腹の中に納まってしまった。
ゆっくり、ゆっくりと自転車をこぎ、時々、ファスナーを少しだけ開けて中を覗くと、ポカンとした顔で私を見上げる。
こっちが笑顔を見せると良い表情で答えてくる。
それが何とも可愛くて、今思い出しても涙が出そうなくらいになる。
そして、今でも幸せな気持ちになる。
このまま、ぐっすり寝て、明日も大好きな野球をすればいい・・・。
そう思って、そっとしておいた。
今日は午後から息子たちの練習に合流した。
今夜は私もぐっすり寝ようと思った。
法然上人が幼少のころにゆかりのある菩提寺(勝田郡奈義町)より