先日、娘がやっているヒップホップダンスのイベントを観にみなとみらいまで出かけた。
かつてエアロビックスが流行したころの人々が40代、50代になって、今では指導者になっている。
未就学の子どもから小学校高学年までが中心で100組以上、1000人強も出場し、テンポの良い曲に合わせて、創作したダンスを踊る。
わずか数分間の発表にお金を出し参加する。
それでもバレエに比べればはるかに安い費用で済む。
あまり揃わず、バラバラに踊っている組もあれば、結構さまになっている組もあった。
女の子が多く、年齢が低いところには男の子の姿も結構見えた。
未来のエグザイルを感じさせるいでたちで親も一生懸命なんだろうと思った。
やがて、この中から本気でこの道に進む子も出るだろう。
いつの日か、全員が一体となり芸術的なダンスをする日がきっと来るだろう。
かつて、高校生たちと合唱の練習をしていたときのことだった。
練習の回数を重ねるごとに声が揃ってきた。
そのうちひとりの生徒が中学時代の合唱コンクールのことを思い出してこう言った。
「中学のとき、みんなの声が揃って鳥肌が立った。」と。
みんなで何かひとつのことをやるって素晴らしい。
私はつくづくそう思った。
ダンスにしても、合唱にしても、みんなの心がまとまってひとつになったとき、その瞬間にみんなとの共感が充実感となり何とも言えぬ強烈な感動をもたらすのだろう。
この感動は、プレステやゲームボーイでは得られない。
wiiなら少しはと思うが、人間の魂はそんなものでは強い感動はやはり得られない。
みんなで体を使って何かをする。
そして、それぞれの思いがひとつになったとき、新しい感動は生まれる。
いつの日か娘にもこんな感動をあじわって欲しい。