日本では17世紀にはいり、砂糖の文化が入ってきます。
それは世界にも大きな影響を与えています。
アジアからヨーロッパに伝わったお茶の文化では砂糖によって甘く飲みやすくし、さらに、お茶請けとして甘い菓子も作られるようになっていくことで、砂糖の需要が増大していきました。
そして、植民地支配をしていたヨーロッパの国々は、アフリカ系の黒人奴隷を使って、嗜好品である砂糖の大々的な生産を始めたのです。
甘い物を食べることで、ストレスを溜めている人々の心は満たされていきます。
甘い物は嗜好品であるのですが、心の栄養素として、ストレスの解消になっているようです。
しかし、依存していくと体に負荷をかけてしまいます。
これが糖害です。
砂糖は大昔には、薬として使われていました。
元気がないときの滋養強壮に使われていたようです。
そんな、高カロリーな滋養強壮になるものを常用していたら、体は元気になりすぎて、やがて許容量を超えて、体をおかしくしていくのです。
そして、依存するようになれば、さらなるストレスとなって体を蝕んでいくようになるのです。
プランテーション農業で大量生産をし、更に低賃金で奴隷のような労働をさせているのです。
安い価格で手に入れて、お茶に菓子、料理にまで使うようになっていけば、常に砂糖の食事をしていて、しかも、習慣化されていけば、歯にも悪影響を与えていきます。
血液中の糖分がインスリンとアドレナリンの影響で急激に増えたり、急激に減ったりして、不安定になり、最終的には心の歪みをつくりだすのです。
糖尿病や腎機能などの低下を引き起こし、たくさんの弊害をもたらしていくのです。
日本でも、九州・四国地方などでサトウキビが作られるようになり、江戸時代には国内でも供給ができるようになっていきます。
それでも狂言の「ぶす」というお話の中では貴重なものとして出てくるくらいですから、かなり高価だったのでしょう。
今では、北海道でビートの栽培が行われ、沖縄のサトウキビ同様に国内の砂糖生産は大量になってきていて、さらに精製技術が向上したので、長期保存を可能にしています。
なので低価格での販売を可能にし、国産のスナック菓子や清涼飲料水までも低価格となり、人々の購買意欲に拍車をかけているのです。
そして、ついつい買い込んでたくさん摂るようになるのです。
一旦定着した習慣はなかなかもとには戻りません。